
【2021年春】最新業務用コピー機のオススメ製品をメーカー別に紹介
コピー機を選ぶ時は、最新機種の特長や機能について、知っておくことが大切です。
最新機種は会社に設置できるのか、便利な機能が搭載されているかを確認します。
一方で、「最新機種の機能は必要ないので、価格が安い中古でも問題ない」との判断もできるようになります。
今回は最新コピー機で共通する特長をはじめ、各メーカーの人気機種を例に、最新コピー機の特長や機能をご紹介します。
目次
- 最新コピー機の特長
- キヤノンの「iR-ADV C5740F」
- リコーの「IM 2500」
- 富士ゼロックスの「DocuCentre-VII C2273」
- シャープの「MX-2661」
- コニカミノルタの「bizhub C250i」
最新コピー機の特長
各メーカーから発売されている最新コピー機の共通する特徴は、「アプリ追加による機能拡張」、「クラウド連携」、「無線LAN標準対応」、「スマホ・モバイル連携」、「操作パネルの大型化」、「人感センサー」となります。
上記のような特徴が生まれた背景には、各企業のテーマの一つ「働き方改革」があると考えています。この「働き方改革」はコロナ禍の影響もあり、以前とは比べものにならないスピードで推進されています。
コピー機が「働き方改革」に関与できる部分は、「労働生産性の向上」と「多様な働き方の実現」にあると考えます。
アプリ追加による機能拡張
キヤノンやリコーの最新コピー機は、専用のアプリケーションサイトやストアを用意し、必要なアプリをコピー機に追加して、機能を拡張できる仕組みを導入しています。
IDカードを簡単にコピーできる機能、異なるサイズの原稿を1つのデータにまとめる機能など、特定のシーンで使用する機能から、勤怠管理や資産管理など他メーカー製のアプリと連携することで、企業全体のワークフローを改善する機能まで追加できるようになっています
これまでのコピー機であれば、このような大胆な機能拡張を望む場合、買い替えが必要でした。
しかし、キヤノンやリコーのような最新コピー機であれば、アプリの追加で機能を拡張できるため、人員配置やワークフローが変わってもコピー機を買い替える必要がなくなります。
多様な人材を活用し、多様な働き方を推進する企業にとっては、もってこいの特徴と言えるでしょう。
クラウド連携
コピー機とクラウドの連携も、「働き方改革」を背景にした特徴的な機能と言えます。
どこで仕事をしていても同じ情報を受け取り、活用できることは、「労働生産性の向上」と「多様な働き方の実現」にとって欠かせない要素です。
クラウド連携により、コピー機で受信したFAXやスキャンデータを、Google DriveやDropboxなどの様々なグラウドストレージやサービスで一元管理し、どこでも情報を閲覧でき、取り出すことができるようになります。
例えばコピー機から直接クラウドにアクセスし、必要なデータを印刷することも可能です。
また、外出先でスマホからクラウドにアクセスし、内容を確認。さらに、コンビニのコピー機から必要なデータを取り出して印刷することもできます。
最新コピー機は、単なる印刷機ではなく、情報の橋渡し役となっています。
無線LAN標準対応
これまでのコピー機も無線LANキットをオプションで追加すれば、無線LAN環境で使用するこができました。
最新コピー機では、無線LANに標準対応したものが増え、無線LAN環境のワークスペースを作りやすくなっています。
スマホ・モバイル連携
スマホとコピー機が同じ無線LAN環境にあれば、アプリを介さず、スマホにあるデータを直接印刷できたり、スキャンデータをスマホに転送できるようになっています。
外出先の撮影データを、分かりやすくスピーディーに共有することができます。
操作パネルの大型化
最新コピー機は、操作パネルの大型化が進み、多くのモデルで10.1インチのタッチパネル式の液晶を搭載しています。
画面のアイコンをタッチしてスマホ感覚で、簡単にコピー機を使用できます。
パネルが大きくなったことで、大きな画面で受信データや出力前にプレビューできるので、無駄な印刷を防止できます。
また、最新のコピー機は、パーソナライズ機能と操作パネルが連携しています。
コピー機がユーザーを特定すると、そのユーザーが良く使う機能が操作パネルに表示されるようになります。画面に無駄な情報が表示されないので、操作ミスが起こり難くなっています。
人感センサー
最新コピー機では、人感センサーが付いたモデルが増えました。
ユーザーが検知エリアに入ると、コピー機が自動で復帰し、すぐに操作ができるようになっています。
目の前に来てから、ボタンを押して省エネモードを解除する必要がないので、スピーディーです。
続いて各メーカーの人気機種を例に、機能面の特長をご紹介します。
キヤノンの「iR-ADV C5740F」
キヤノンの人気最新コピー機「iR-ADV C5740F」を例に、特長をご紹介します。
キヤノンの最新コピー機は、部品の品質が格段に良くなり、印字トラブルが非常に少なくなりました。
また、旧モデルに比べ「色の再現性」も高くなりました。
モニターに表示される画像と、出力した印刷物のズレが少ないので、イメージに近い出力ができます。
そのため、印刷データを細かく調整する手間が格段に減ります。
これらの特長から、キヤノン最新コピー機は、色味にシビアなデザイン会社にもおすすめしやすくなりました。
無線LAN対応で煩わしい配線が不要
キヤノンの最新コピー機は、無線LANに標準対応をしています。無線LANのルーターを設置するなど、無線LAN環境が整っていれば、コピー機を接続するための煩わしい配線は不要になります。
両面同時読み取りADF
キヤノンの最新コピー機は、一度の原稿搬送で表面と裏面を同時に読み取る、両面同時読み取りADFを標準装備。毎分270ページの高速読み取りを実現し、業務効率を高めます。
大型操作パネルで、複雑な作業も簡単
キヤノンの最新コピー機では、10.1インチのフルフラットのタッチパネルが採用されました。離れた場所からでも見やすく、近くでは眩しさを抑えた設計となっています。
画面のアイコンを自分好みにカスタマイズし、スマホやタブレット感覚で操作ができます。大きなアイコンをタッチしながら、簡単に目的の機能を使えるようになっています。
リコーの「IM C2500」
リコーの人気最新コピー機「IM C2500」を例に、特長をご紹介します。
リコーの最新コピー機は、旧モデル名「MP」から「IM」へと変わりました。
操作パネルのデザインが若干変わりましたが、本体デザインは、「MP」シリーズと変わりません。
画質の良さは変わらず、信頼のおける製品となっています。
買い替えをせずとも、常に最新機能が使える
リコーの最新コピー機では、「RICOH Always Current Technology」というシステムを採用しました。このシステムでは、ネットワーク経由で、各シーンや業種に有効な業務アプリケーションをコピー機に追加できます。
これにより、購入時に搭載されていなかった最新機能をリアルタイムに実装できるため、コピー機を買い替えることなく、すぐに新たな業務に対応させることができます。
直感的に使える操作パネル
リコーの最新コピー機は物理ボタンを撤廃し、フリックやピンチイン・ピンチアウトなど、スマホ感覚で、直感的な操作ができる点が特長です。
グラフイカルで分かりやすい操作画面で、どなたでも複雑な機能も迷わず使用することができます。
高速読み取り装置で、瞬時に電子化
リコーの最新コピー機は、毎分80枚で原稿を読み取ることができる「ドキュメントフィーダー」を搭載しています。
大量の原稿を瞬く間に、PDFや画像データに変換し、電子化ができます。
富士ゼロックスの「DocuCentre-VII C2273」
富士ゼロックスの人気最新コピー機「DocuCentre-VII C2273」を例に、特長をご紹介します。
富士ゼロックスの最新コピー機は、機械のトラブルが少ない点が特長です。
当社で販売した機械を調査すると、他メーカーのコピー機に比べて、トラブルによる返品率が非常に低いという結果が出ています。
新トナーの採用で、より高画質
富士ゼロックスの最新コピー機から新たに採用したトナーにより、文字や線は明瞭なのは当然のこと、階調が豊かな写真については、グラデーションを美しく再現できます。人物写真の肌感もなめらかに印刷できます。
一度に両面を読み取り、電子化
富士ゼロックスの最新コピー機は、両面原稿の表と裏を一度のスキャンで読み取ることができる自動両面原稿送り装置を搭載しています。
1分間に154ページ分の資料を読み取れるので、大量の資料も瞬く間に電子化できます。
高い静音性
富士ゼロックスの最新コピー機は、印刷時や読み取り時に比較的動作音がするものですが、富士ゼロックスの最新コピー機は、非常に動作音が静かです。
ファンの音や紙を搬送する音がほとんど聞こえず、いつ出力されたのかが分からないレベルです。
シャープの「MX-2661」
シャープの最新コピー機「MX-2661」を例に、特長をご紹介します。
シャープの最新コピー機は、ファーストコピータイムがモノクロ4.7秒、カラー6.7秒。最初の1枚をスピーディーに印刷できるようになりました。
目の前に立てば、すぐに使える人感センサー
シャープの最新コピー機は、液晶パネルにタッチするか、原稿を原稿送り装置にセットするだけで省エネモードから1秒でパネルを操作できます。省エネと使い勝手を両立できます。
使い勝手抜群の大型カラー液晶タッチパネル
シャープの最新コピー機は、複雑で高度な複合機の機能を直感的に使いこなすことができます。
10.1インチ大型タッチパネルを搭載。ひと目で用途を判別できるシンプルでわかりやすい操作パネルで、直感的な操作に対応しています。MX-2661が備える機能をフル活用でき、業務効率が確実にアップします。
ケーブルレスの環境を実現できる、無線LAN標準対応
シャープの最新コピー機は、無線LANを内蔵しています。オフィスに無線LANの環境があれば、ケーブルレスで複合機の利用が可能。設置場所の選択肢が広がります。
また、専用のアプリをインストールすることで、モバイル端末と簡単に連携可能。スキャンした資料をスマートフォンに取り込んだり、出先で撮った写真をプリントすることができます。
コニカミノルタの「bizhub C250i」
コニカミノルタの最新コピー機「bizhub C250i」を例に、特長をご紹介します。
コニカミノルタの最新コピー機は、一段と色の再現性が高くなりました。
被写体と出力された印刷物の相違が少なくなり、デザイン関連の会社にもお薦めしやすくなっています。
どこでも、すぐに情報共有
コニカミノルタの最新コピー機は、優れた情報共有機能を搭載しています。
読み取った文書を「JPG」やデータ容量の軽い「コンパクトPDF」など、様々なデータフォーマットに変換します。
変換したデータは、社内PCや社内の共有フォルダに転送したり、外出先の従業員にメールで送付できたりしますので、必要な情報を即時に共有できます。
スマホやタブレットのデータをそのまま印刷
コニカミノルタの最新コピー機は、様々な無線印刷技術に対応しています。
iPoneやAndroidをはじめとした各種スマホやタブレットから直接印刷指示を出して保存データの印刷が可能です。
クラウドを活用したファイル共有
コニカミノルタの最新コピー機とクラウドストレージ「Box」を連携することで、従来のコピー機よりスマートにファイル共有が可能になりました。
例えば、スキャンデータやファクスの受信文書を「Box」に保存し、PCやモバイル端末から、いつでもどこからでもアクセスできます。
最新コピー機のリース料金の相場
最新コピー機は高価なため、リース会社と契約し、毎月リース料金を支払って導入するのが一般的です。
支払い総額は、コピー機の印刷速度(コピー速度)で変わり、印刷速度が速いほど高額になります。
下記にて、当社が独自に調査した最新コピー機のリース料金の相場をご紹介します。
この集計は、各メーカー同一の印刷速度を備えるコピー機をランダムに抽出し、リース料金の平均を算出してまとめています。
JBMIA(一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会)の統計データ「複写機・複合機出荷実績(JBMIA集計)」によると、コピー機の販売単価は、2014年以降、毎年下がっていると結果が出ています。2014年と比較すると、20万円以上もコピー機の販売単価が下がっており、最新の調査結果でも、リース料金が前年と比較して約5~10%、各カテゴリーで安くなっていることが分かりました。
なお、富士ゼロックスのコピー機は、下記の市場相場より1〜2割程度高くなるという調査結果が出ています。
印刷速度 |
20~29枚 |
30~39枚 |
40~49枚 |
---|---|---|---|
リース料金 |
5,000~10,000円 |
9,000~16,000円 |
13,000~20,000円 |
耐久性能 |
低 |
中 |
高 |
月間推奨印刷枚数 |
少(2,000枚未満) |
中(5,000枚未満) |
多い(8,000枚未満) |
まとめと最新コピー機の性能比較
いかがでしたでしょうか。
最新コピー機には、皆さんの業務に役立つ機能はありましたか。
最新コピー機は高価ですが、便利であったり、耐久性が高く長く快適に利用できる特長があります。
ごく稀に、中古OA市場に、リースの途中解約などで最新コピー機が中古として流通することもあります。
中古であれば、相場価格の50〜60%オフ以上で入手できるので、気になる方は定期的に販売店のウェブサイトをチェックすると良いでしょう。
最後に、当社でコピー機を整備するエンジニアが、「基本機能」「スピード」「画質」「耐久性」「価格」の項目でメーカー比較を行い、5点満点で点数を付けました。コピー機の新規導入、買い替えの際に参考にしてください。
キヤノン |
リコー |
ゼロックス |
シャープ |
コニカミノルタ |
|
基本性能 |
4 |
4 |
4 |
4 |
4 |
スピード |
4 |
4 |
5 |
4 |
4 |
画質 |
4 |
5 |
3 |
3 |
4 |
耐久度 |
3 |
4 |
5 |
3 |
5 |
価格 |
4 |
3 |
2 |
5 |
4 |
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