【2022年版】コピー機リースとレンタルどっちがお得?メリット・デメリット、料金比較を大公開
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コピー機の導入方法でよく比較される「リース」と「レンタル」ですが、その違いを皆さんはご存知ですか?
今回は、混同しやすい「リース」と「レンタル」の違い、どちらがお得か、分かりやすく表にまとめ、比較できるようにしました。
メリットやデメリットをはじめ、2019年最新の「リース料金」と「レンタル料金」の相場もご紹介します。
目次
- コピー機 リースとレンタルの違い ・リースとレンタルの比較表
- リースとレンタルの月額利用料金の比較 ・レンタルは、月額利用料金が高い
- リースとレンタルのカウンター保守料金の比較 ・レンタルは、カウンター保守料金が高い
- リースのメリット・デメリット ・メリット
- レンタルのメリット・デメリット ・メリット
- まとめ:リースかレンタルかは、利用期間で判断
・月額利用料金
・初期費用
・機械の選択
・機械の性能
・カウンター保守料金
・契約期間
・導入スピード
・審査
・中途解約
・機械の所有権
・レンタルは、中古コピー機の販売店で契約した方が安い
・レンタルは、コピー機の品質に注意が必要
・デメリット
・デメリット
リースとレンタルの違い
コピー機のリースとレンタルの違いをご紹介します。
まずは、下記のリースとレンタルの比較表をご覧ください。
リースとレンタルの比較表
リース |
レンタル |
|
月額利用料金 |
〇 (安い) |
× (高い) |
初期費用 |
〇 (掛からない) |
× (掛かる) |
機械の選択 |
〇 (可能(但し新品のみ)) |
× (不可(旧型の中古) |
機械の性能 |
〇 (高い) |
× (低い) |
カウンター保守料金 |
〇 (可能(但し新品のみ)) |
× (高い) |
契約期間 |
× (5~6年) |
〇 (1日~) |
導入スピード |
〇 (可能(但し新品のみ)) |
〇 (速い) |
審査 |
× (あり) |
〇 (なし) |
中途解約 |
〇 (可能(但し新品のみ)) |
〇 (可能) |
機械の所有権 |
リース会社 |
レンタル会社 |
続いて、リースとレンタルの各比較項目について説明をします。
月額利用料金
月額利用料金の比較です。
リースもレンタルもコピー機の利用に際して月額利用料金が掛かります。
リースであればリース会社へリース料金を支払い、レンタルであればレンタル会社へレンタル料金を支払います。
初期費用
初期費用の比較です。
初期費用とは、月額利用料金とは別に、導入初期に発生する保証金や配送料や設置設定費用となります。
機械の選択
どのような品質・種類のコピー機を選べるかの比較です。
リースは、自由にメーカー・機種を選ぶことができますが、全て新品のみ。利用料金を抑えたいからといって、中古は選ぶことはできません。
レンタルの場合、業界では型落ちの中古コピー機から選んでもらうのが一般的です。メーカーや機種も限定されていることが多いのが特徴です。
機械の性能
導入できるコピー機の性能の比較です。
リースは、現行モデルまたは最新モデルから選ぶことになりますので、コピー機は優れた耐久性能を備え、業務効率が上がる、使いやすい、先進の機能を備えています。
レンタルは、導入できるコピー機が型落ちの中古となりますので、リースで導入できるコピー機に比べると機能面、性能面で劣る点もあります。
カウンター保守料金
カウンター保守サービスの月額料金の比較です。
保守サービスとは、毎月保守料金を支払うことで、コピー機のメンテナンスを行うサービスです。
業界ではこの保守サービスを「カウンター保守」と呼ばれる契約方式で結ぶのが一般的です。
モノクロ1枚3円、カラー1枚30円と、毎月のプリント数に応じた保守料金を支払うことで、コピー機の修理、調整、トナー代などの消耗品にかかる費用を無料で提供するものです。
リースもレンタルもこのカウンター保守サービスの契約が必須です。
契約期間
コピー機の契約期間の比較です。
リースで導入するコピー機は、新品で高額となるため、長期間で契約するのが一般的で、多くが5~6年程度となります。
レンタルは、「3日間だけコピー機を利用したい」といった短期契約も可能です。
ただし、契約期間が短くなるほど、利用料金が高額になります。
導入スピード
コピー機の契約、発注、納品までに掛かる時間が早いか、遅いかの比較です。
審査
コピー機の導入にあたり、審査があるかどうかの比較です。
リースで導入する場合は、審査書類を提出し、リース会社の審査が必要です。
この審査に通らないと機械を導入することができません。
中途解約
契約期間中に契約解除ができるかどうかという比較です。
リースは原則中途解約ができませんが、レンタルは中途解約が可能です。
ただしレンタルの中途解約は、契約期間によっては、解約金の支払いが必要になります。
機械の所有権
コピー機の所有権が誰にあるかという比較です。
リースの場合は、リース会社に、レンタルの場合は、レンタル会社に機械の所有権があります。
リースとレンタルの月額利用料金の比較
コピー機をリース契約で導入した際の月額リース料金と、レンタル契約で導入した際の月額レンタル料金を比較しました。
2021年と2022年でリース料金、レンタル料金それぞれを比較してみたところ、低速機に分類される「毎分20~29枚」のレンタル料金の相場がかなり値下がりしていることが分かりました。
その背景は、サブスクリプションプランと銘打ち、客引き用の格安プランを打ち出しているレンタル会社が登場したことにあります。
サブスクリプションプランのサービス実態を詳しく調べると、いずれの会社も「サブスク」とは名ばかりだということが分かりました。
レンタルできるコピー機は限定され、レンタル料金はもちろん保守費用もしっかり料金体系に組み込まれているため、既存のレンタルサービスと全く変わりがないものでした。また、一部の会社ではレンタルコピー機の搬入設置費用が地域問わず50,000円以上も掛かるようなプランを見かけました。低速機のカラーコピー機を届けるだけであれば、都内近郊で15,000円程度すみますので、サブスクの闇の一端が伺えます。
この傾向は「毎分30~39枚」の中速機にも見られるようになってきていました。
レンタル費用の安さで飛びつくと痛い目に遭うようなプランも見かけましたので、かなり注意が必要です。
印刷速度 |
20~29枚 |
30~39枚 |
40~49枚 |
||
月額利用料金 |
リース |
レンタル |
リース |
レンタル |
リース |
5,000~10,000円 |
2,000~10,000円 |
8,000~16,000円 |
10,000~22,000円 |
12,000~22,000円 |
|
月間推奨印刷枚数 |
少(2,000枚未満) |
中(5,000枚未満) |
多(8,000枚未満) |
印刷速度 |
20~29枚 |
30~39枚 |
40~49枚 |
||
月額利用料金 |
リース |
レンタル |
リース |
レンタル |
リース |
5,000~10,000円 |
3,000~10,000円 |
9,000~16,000円 |
10,000~22,000円 |
13,000~20,000円 |
|
月間推奨印刷枚数 |
少(2,000枚未満) |
中(5,000枚未満) |
多(8,000枚未満) |
調査方法:コピー機販売店5社とレンタル業者5社のウェブサイトの情報および問い合わせによって判明した金額で集計。(2022年5月)
印刷速度が速いほど、月額利用料金が高くなる
リースでもレンタルでも、コピー機の印刷速度が速いほど、月額利用料金が高くなる結果となりました。
現金一括購入でもコピー機の価格は、印刷速度が速い機械ほど高くなりますので、リースやレンタルでもその傾向通りとなりました。
レンタルは、月額利用料金が高い
月額利用料金は、リースに比べて、レンタルの方が高いという結果になりました。
レンタルの月額利用料金は、調査店舗によって、かなり価格のばらつきが大きく、相場の割り出しが困難でした。
レンタルは、中古コピー機の販売店の方が安い
コピー機のレンタルサービスを提供する会社は、大きく分けると2つあります。
一つがオフィス機器全般を貸し出す総合レンタル会社で、もう一つが中古コピー機の販売店です。
調査の結果、総合レンタル会社の方が、レンタル料金が高額になる傾向にあり、中古コピー機の販売店より、6倍も差がつくケースもありました。
レンタル料金を抑えたい場合は、中古コピー機の販売店が提供しているレンタルサービスを利用した方が良いでしょう。
レンタルは、コピー機の品質に注意
リースの場合は、新品なので機械の品質に心配はありませんが、レンタルの場合は注意が必要です。
レンタルサービスの多くは、中古コピー機を貸し出します。
サービス提供会社によっては、超旧型のコピー機を貸し出すお店を複数見受けました。
超旧型コピー機は、耐久性が低く、頻繁に故障を起こし、導入をしても仕事の生産性が落ちることも考えられます。導入には十分注意をしましょう。
なお、以下の関連記事で、超旧型コピー機をリストアップしていますので、参考にしてください。
関連記事:メーカーによって違う?購入してはいけない業務用コピー機のまとめ
リースとレンタルのカウンター保守料金の比較
リースでもレンタルでも、月額利用料金とは別に、機械のメンテナンスや修理、トナーの補充を受けるため、カウンター保守料金を毎月支払う必要があります。
以下は、当社独自の調査結果をまとめたリースとレンタルそれぞれのカウンター保守料金の比較表です。
2022年と2021年のリース、レンタルそれぞれのカウンター保守の料金を比較しましたが、大きな変化はありませんでした。
保守料金の値下げは、販売店を疲弊させます。調査を進める中で、これ以上の相場の崩れはなく、カウンター料金は底打ちの印象を受けました。
またサブスクプランの台頭で、料金プランに保守料金が内包されているものが多く、単純比較が難しくなってきました。
印刷速度 |
20~29枚 |
30~39枚 |
40~49枚 |
|||
カウンター保守料金 (カラーコピー単価 |
リース |
レンタル |
リース |
レンタル |
リース |
レンタル |
9~15円 |
16~30円 |
8~15円 | 18~30円 |
10~15円 |
18~30円 |
|
月間推奨印刷枚数 |
少(2,000枚未満) |
中(5,000枚未満) |
多(8,000枚未満) |
調査方法:コピー機販売店5社とレンタル業者5社のウェブサイトの情報および問い合わせによって判明した金額で集計。(2022年5月)
レンタルの方がカウンター保守料金は高い
リースよりもレンタルの方がカウンター保守料金は高く、2倍近く差があります。
レンタルは、中古コピー機を貸し出すので、メンテナンスに手間暇が掛かります。そのため、カウンター保守料金が高額になります。
レンタルの場合、カラーの月間印刷枚数が100枚を超えてしまうと、コピー機に掛かる月間支払料金(レンタル料金+カウンター保守料金)は、1万円を超えてしまいます。
カラー印刷の利用が多い場合は、リースの方が安く済みますので覚えておきましょう。
コピー機 リースのメリット・デメリット

コピー機をリースした際のメリットとデメリットを簡単にまとめました。
リースのメリット
- 最新機種を手軽に導入できる
- 初期費用が掛からない
- 保守料金を安く抑えられる
- 支払いを経費で処理できる
- 減価償却の手続きなど、面倒な事務処理が必要ない
- 自然災害や盗難についての補償が受けられる
レンタルと比べた時のリースの一番のメリットは、耐久性も高く、先進機能を搭載した最新機種を安価なリース料金で導入できる点でしょう。 一方レンタルは、お店によって、月額利用料金を安く見せるため、かなり旧式のコピー機を貸し出すことがありますので注意しましょう。
リースのデメリット
- 中途解約ができない
- 中古では利用できない
- 総額は、現金購入よりも高くなる
- 保守サービスの加入が必須
- 導入までに時間が掛かる
- コピー機の所有権は、リース会社
コピー機をリースで導入した場合のデメリットは、中途解約ができない点です。
途中で必要なくなったからといって契約を解除し、手放すことはできません。
事業の継続性や将来的な事業規模を想定し、コピー機を導入すると失敗がないでしょう。
関連記事:コピー機はリースがおすすめ?メリットやデメリット、料金、価格相場をご紹介
コピー機 レンタルのメリット・デメリット

コピー機をレンタルした際のメリットとデメリットを簡単にまとめました。
レンタルのメリット
- 短期利用ができる
- 中途解約ができる
- 支払いを経費で処理できる
- 減価償却の手続きなど、面倒な事務処理が必要ない
- 導入スピードが速い
リースと比べた時のレンタルの一番のメリットは、短期利用ができ、いつでも解約ができる点でしょう。
リースは5~6年と長期契約が原則で、中途解約はできませんので、事業計画が定まっていない場合やイベントなどでスポット的に利用するなら、コピー機をレンタルする方が良いでしょう。
レンタルのデメリット
- 導入できる機種が限られる
- 月額利用料金が高額
- 旧型の中古品が多い
- 初期費用が掛かる
レンタルのデメリットは、導入できる機種が限られている点です。お店によっては、ラインナップが1機種しかない場合もあります。
「印刷速度が速くて、無線で接続ができるコピー機」といった複雑な要望には、レンタルだと応えられないことが多いです。
また、中古OA市場でもあまり流通しない超旧型のコピー機を貸し出すお店もあります。
導入してみたものの、故障ばかりで使い物にならないこともあります。
レンタル料金が安いからといって、飛びつかないように注意をしましょう。
まとめ:リースかレンタルかは、利用期間で判断
コピー機をリースにするべきか、レンタルするべきかの一番の判断基準は「利用期間」になります。
- 3年以内の短期利用なら、レンタル
- 3年以上の長期利用なら、リース
- 上記の利用期間で選択すると、総額の支払いが安く抑えられます。
ただし、カラー印刷が多い場合(月間100枚以上が目安)は、短期利用であっても、レンタルの方が高くなることがあります。利用期間だけでなく、毎月どれくらい印刷するかも想定して、リースかレンタルかを判断することも重要です。 コピー機の新規導入、買い替えの際にぜひ役立ててください。
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