【2021年春】コピー機(複合機) 「中古を購入」と「新品をリース」はどっちがお得?料金比較を大公開
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コピー機(複合機)の導入方法でよく比較されるのが「中古の一括購入と「新品のリース」です。
皆さんは、どちらがお得だと思いますか。
結論を先にお伝えすると、「初期費用」と「支払総額」のどちらを重視するかで判断は変わります。
今回は、「中古コピー機の一括購入」と「新品コピー機のリース」の比較表を作成し、どちらがお得か分かりやすくまとめました。
中古の一括購入価格や新品のリース料金の相場はもちろんのこと、コピー機のランニングコスト「カウンター料金」の最新相場も公開。「中古コピー機の一括購入」と「新品コピー機のリース」の総額も比較しました。
この記事を読んで、最適な導入方法を選びましょう。
目次
- コピー機 中古の一括購入と新品のリース 料金比較
- 中古の一括購入と新品のリース、比較のポイント ・中古一括購入と新品リースの比較表
- 中古コピー機購入のメリット・デメリット ・中古購入のメリット
- 新品コピー機 リースのメリット・デメリット ・新品リースのメリット
- まとめ:コピー機を 「中古で購入」するか「新品をリース」するかは、初期費用、総額で判断
・月額利用料金
・初期費用
・支払総額
・機械の性能
・カウンター料金
・導入スピード
・機械の所有権
・中古購入のデメリット
・新品リースのデメリット
コピー機 中古の一括購入と新品のリース 料金比較
はじめに、コピー機に掛かる料金について、「中古を一括購入」した場合と、「新品をリース」した場合の比較をしてみます。
中古コピー機の購入価格の相場とカウンター料金の相場
中古コピー機は、現金、銀行振込、掛け払い、クレジットカード決済※など、支払い方法は色々選択できますが、一括購入が業界の原則で、リースは利用できません。
※カード会社によっては分割支払いが可能
中古コピー機の場合、保守契約は任意になります。よって、カウンター料金は必ず掛かるものではありません。
以下の表は、2021年2月の調査結果を基に、中古コピー機の購入価格の相場とカウンター料金の相場を比較したものになります。
価格やカウンター料金の相場は、販売店のWEBサイトの掲載情報や見積り情報が基になっています。また、各価格帯のコピー機の特徴を抽出し、その傾向を合わせてまとめました。
購入価格 |
50,000~100,000円 | 100,000~200,000円 |
200,000~300,000円 |
|
コピー機の特徴 |
モノクロ |
人気の価格帯。搭載機能は限定的。使い勝手は損なわれない格安品 |
現行・最新モデル。先進機能まで備え、耐久性も抜群 |
|
カラー |
キャンペーン商品、超旧型コピー機、A4コピー機がラインナップ |
人気の価格帯。基本機能は全て搭載。修理、保守のサポートも問題なし |
現行・最新モデル。先進機能まで備え、耐久性も抜群 |
|
カウンター料金 |
モノクロ単価 |
2.5~3.3円 |
||
カラー単価 |
18~23円 |
中古コピー機は、新品コピー機のように、印刷速度で料金が変わることはありません。
搭載している機能、発売年や使用頻度(品質)によって購入価格が変わります。
なお、2021年の調査結果と、2019年の調査結果を比較をしましたが、購入価格、カウンター料金の相場共に変化はありませんでした。
以下のページで、中古コピー機の価格帯の特徴を詳しく紹介しています。
関連情報:【メンテナンスマン直伝】中古コピー機(複合機)価格帯の特徴と理想的な購入方法
新品コピー機のリース料金とカウンター料金の相場
続いて、新品コピー機のリース料金とカウンター料金の相場をご紹介します。
新品コピー機を選んだ場合は、原則としてリース料金とは別に、月々カウンター料金も支払う必要があることを覚えておきましょう。
カウンター料金は、コピー機のメンテナンスサービスを受けるために結ぶ保守契約の利用料と考えるとよいでしょう。
別のページで詳しく解説をしていますので、ご確認下さい。
以下は、当社の2019年4月の調査結果を基にまとめた、コピー機のリース料金とカウンター料金の相場を、印刷速度別に比較した表です。
各メーカー同一の印刷速度を備えるコピー機をランダムに抽出して、料金の比較を行いました。
2019年と2021年で比較してみたところ、一部のコピー機で若干相場が上がる傾向が見られました。
具体的には「毎分30~39枚」と「毎分40~49枚」のコピー機のリース料金が、前年より最大1,000円ほど相場が上がっていました。
なお、リース料金は印刷速度によって一部変動がありましたが、カウンター料金は大きな違いが見られませんでした。
印刷速度(毎分) |
20~29枚 |
30~39枚 |
40~49枚 |
|
リース料金(5年) |
5,000~10,000円 |
9,000~16,000円 |
13,000~20,000円 |
|
カウンター料金 |
モノクロ単価 |
1~3円 |
1~2円 |
1~2円 |
カラー単価 |
9~15円 |
8~15円 |
10~15円 |
印刷速度(毎分) |
20~29枚 |
30~39枚 |
40~49枚 |
|
リース料金(5年) |
5,000~10,000円 |
9,000~15,000円 |
10,000~19,000円 |
|
カウンター料金 |
モノクロ単価 |
1~3円 |
1~2円 |
1~2円 |
カラー単価 |
9~15円 |
8~15円 |
10~15円 |
参考情報:
コピー機(複合機)のリース料金相場と、カウンター料金の関係
複合機(コピー機)の保守サービスとは? 契約内容や料金、注意点を総まとめ
中古コピー機の一括購入と新品コピー機のリース 総額を比較
最後に、中古で購入した場合と、新品でリースした場合、総額でいくらになるか比較をしてみました。
今回の調査では、「シャープ カラーコピー機 MX-2630FN」をモデルとし、中古で一括購入した場合と新品でリースした場合の総額でいくらの差が出るかを比較します。
比較の条件は以下の通りです。
<中古の一括購入>
- 利用期間は、5年
- 本体価格は、160,000円 ※1
- 3年目に同価格帯の新しいコピー機に入替
- 月間印刷枚数は、1,000枚
- 保守契約をしないユーザーが多いので、カウンター料金なしで試算
- 消耗品のトナー4本(1本:6,500円)は、都度購入することで試算※2
- 月間印刷枚数から想定し、5年間でMAX7回のトナー交換をすることで試算
※2 国内大手リサイクルトナー販売店の情報を参考。印刷可能枚数 約9,000枚(A4:5%原稿使用時)
<新品のリース>
- リース料金は、11,000円/月※3
- リース契約期間は、5年
- 月間印刷枚数は、1,000枚
- モノクロ印刷7割、カラー印刷3割
- カウンター料金は、モノクロ:1円 カラー:9円※4
※4 当社調査による最安値のカウンター料金
中古の一括購入 |
新品のリース |
|
本体価格総額 |
320,000円 (320,000 X 2台※3年目に入替) |
660,000円 (11,000円 X 60回) |
カウンター料金総額 |
204,000円
(3,400円 X 60回) |
|
トナー代総額 |
182,000円
(26,000円 X 7回交換
|
|
5年総額 |
502,000円 |
864,000円 |
最新の調査では、新しいコピー機に入れ替えを行っても、中古コピー機の方が、総額で36万円安く使用できることが分かりました。
中古の一括購入と新品のリース、比較のポイント
「中古コピー機を一括購入」した場合と、「新品コピー機をリース」した場合の比較表を作成しました。
中古一括購入と新品リースの比較表
中古の一括購入 |
新品のリース |
|
月額利用料金 |
〇 (掛からない) |
× (掛かる) |
初期費用 |
× (掛かる) |
〇 (掛からない) |
支払総額 |
〇 (安い) |
× (高い) |
機械の総額 |
〇 (新品と変わらない) |
〇 (高い) |
カウンター料金 |
× (高い) |
〇 (安い) |
導入スピード |
〇 (速い) |
× (遅い) |
機械の所有権 |
〇 (ユーザー) |
× (リース会社) |
続いて、中古とリースの比較項目について説明をします。
月額利用料金は「中古」が〇
中古は、毎月固定で発生する料金はありません。
一方リースは、リース料金とカウンター料金をそれぞれ毎月支払い続けなければなりません。
初期費用は「リース」が〇
中古は、機械導入時に、購入費用(本体価格+送料)を支払う必要があります。
リースは、コピー機(複合機)を使用しながら、リース料金を支払うので、初期費用は掛かりません。
リース料金には、機械費用の他に送料や設定費用などの各種手数料が含まれています。
支払い総額は「中古」が〇
中古は、リースに比べて支払い総額が圧倒的に安くなります。
リースは新品を導入するため、支払い総額は高額になります。
機械の性能は「中古」も「リース」も〇
現在市場に流通しているコピー機は、特殊な用途で使用しない限り、業務効率に大きく関わる性能差はなくなっています。
超旧型の中古コピー機(複合機)を選ばない限り、中古であっても、リースの新品と比べても、その差は分からないでしょう。
参考情報:業務用コピー機はどう選ぶ?中古でも質の良い一品を簡単に見つける方法
カウンター料金は「リース」が〇
カウンター料金は「リース」の方が安くなります。
保守サービスとは、毎月保守料金を支払うことで、コピー機のメンテナンスを行うサービスです。
業界ではこの保守サービスを「カウンター保守」と呼ばれる契約方式で結ぶのが一般的です。
リースは保守サービスの契約が必須ですが、中古の場合は、購入前に契約の有無を選択できます。当然ですが、契約をしなければ、中古の場合、カウンター料金は掛かりません。
参考情報:カウンター保守について(【2021年版】コピー機リースとレンタルどっちがお得?メリット・デメリット、料金比較を大公開)
導入スピードは「中古」が〇
コピー機(複合機)の導入スピードは「中古」の方が圧倒的に早いです。
中古は、オンラインで注文、決済処理、売買契約を全て完了できる上、在庫品を販売しているため、早ければ2~3日後には機械をお届けできます。
一方「リース」は、審査などの手続きのプロセスが発生するため、お届けまでに1週間以上は掛かります。
機械の所有権は「中古」が〇
機械の所有権は、「中古」は機械を購入したユーザー自身にありますが、「リース」はリース会社にあります。
中古は機械の売却・譲渡は自由ですが、リースの場合は、ユーザーに所有権がないためできません。
中古コピー機(複合機)購入のメリット・デメリット

コピー機(複合機)を中古で購入した際のメリットとデメリットを簡単にまとめました。
中古購入のメリット
- 支払総額が圧倒的に安い
- すぐ導入できる
- 総額30万円未満の機械なら、支払いを経費で処理できる
リースと比べた時、中古の一番のメリットは、支払総額が安い点です。
購入費用をまとめて支払う必要はあるものの、総額で比較すれば、中古はリースの3分の1の価格で導入ができます。
また、中古はリースと違い、毎月固定費用が発生しない点もメリットでしょう。
中古購入のデメリット
- 初期費用が掛かる
- カウンター料金が割高
- 機械の品質に差がある
保守契約をして中古コピー機(複合機)を使用する場合、割高なカウンター料金は、毎月支払いが発生するため負担に感じるでしょう 。
しかし、月額支払料金で比較すれば、リースよりも中古の方が安くなるケースがあります。
それは、コピー機の印刷枚数がさほど多くない場合です。
「月間2,000枚未満(1日100枚未満)」であれば、割高なカウンター料金が掛かる中古でも、リースより月額支払料金は安くなります。
新品コピー機(複合機) リースのメリット・デメリット

新品でコピー機(複合機)をリースで導入した際のメリットとデメリットを簡単にまとめました。
新品リースのメリット
- 最新機種を手軽に導入できる
- カウンター料金を安く抑えられる
- 支払いを経費で処理できる
リースの一番のメリットは、初期費用が掛からず、月々のリース料金で、最新コピー機を使用できる点です。
ちなみにリース料金は、コピー機の印刷速度が速くなるほど高くなります。。
新品リースのデメリット
- 保守サービスの加入が必須
- 導入までに時間が掛かる
- 中途解約ができない
中古と比べた時、リースのデメリットは、総額の支払いが圧倒的に高くなる点です。
リースは5~6年契約が一般的ですので、毎月1万円以上の支払と試算した場合、総額は60万円以上に上ります。さらにここに、5~6年分のカウンター料金の総額が加算されます。
中古であれば、最新型のコピー機でも30万円前後で導入が可能です。
まとめ:コピー機を 「中古で購入」するか「新品をリース」するかは、初期費用、総額で判断

コピー機を中古で購入するか、新品をリースで導入するかは、「初期費用」、「総額」のどちらを重視するかで判断します。
「初期費用」を少しでも抑えたい方は、「リース」が良いでしょう。
リースは、コピー機の導入にあたり、まとまった金額を支払う必要がありません。
ただしリースは、毎月固定費用として、「リース料金」の支払いと「カウンター料金」の支払いが長期に渡り発生するので、資金計画をしっかりと立てる必要があります。
一方「総額」の支払いを抑えたいのであれば、「中古コピー機を購入」することをおすすめします。
コピー機の用途が限定されているのであれば6万円前後から、基本機能を搭載したカラーコピー機なら10万円から購入可能です。
また、コピー機を導入する部署の事業継続性を考えて判断することも重要です。
新規事業で継続性や事業規模が想定できない場合は、中途解約ができないリースでコピー機を導入してしまうとリスクがあります。
事業継続性が不確かな場合は、買い替えが容易な中古コピー機の購入をおすすめします。
事業スタートの初期は、最小限の機能を搭載した中古コピー機を導入します。
その後、事業の成長に合わせて、その規模に相応しい中古コピー機に買い替える、また追加で導入するといった方法が良いでしょう。
コピー機の新規導入、買い替えの際にぜひ役立てて下さい。
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