
【聞けば納得】静音シュレッダーを家庭用で比較。本当に静かなおすすめ品はコレ!
家庭用の電動シュレッダーの中で、静音シュレッダーに人気が集まっています。
特に人気が高いのが、コンパクトな静音シュレッダーです。
ご家族それぞれのプライベートな空間を壊さないためにも、シュレッダーのサイズは小さく、音は少しでも静かな方が良いものです。特に裁断中の音は人によっては、酷いストレスになると聞きます。
現在、この静音シュレッダーですが、本当に静かな製品が見つけ難くなっています。
その理由は、仕様を知らないディスカウントストアや情報サイトが、どの製品も全部静音設計とPRして電動シュレッダーを販売しているからです。
この記事では、皆さんが正当な静音シュレッダーを手にして頂けるように、本当に静かな静音シュレッダーの見つけ方と、おすすめの製品について、シュレッダーのプロがご紹介します。
目次
- シュレッダーは全部静音設計なの? 間違いだらけの販売店のPR
- シュレッダーの音の計測方法とは
- 静音シュレッダーの基準とは
- 実際に聞いてみよう シュレッダーの音の比較
- 本当に静かでおすすめ! 家庭用静音シュレッダー
- 【参考】マイクロカットの家庭用静音シュレッダー
- 【参考】本当に静かでおすすめ! 業務用静音シュレッダー
- まとめ
シュレッダーは全部静音設計なの? 間違いだらけの販売店のPR
「シュレッダー 静音」のキーワードで、楽天やAmazonで検索をすると、アイリスオーヤマ、サンワサプライ、コクヨなど、4,000件近い電動シュレッダーがヒットします。
実は、プロの目線で確認すると、その多くが静音シュレッダーとは言い難い製品ばかりとなっています。
静音設計でもないのに静音をPRしたり、静音設計でありながら、実はかなり高い騒音値の電動シュレッダーを多く見受けます。
このような事態になっているのは、メーカーがシュレッダーの騒音値を公開していないこと、販売店の多くがシュレッダーの仕様を知らずに販売していること、業界に静音設計の基準がないことが原因です。
このままでは、本当に静かなシュレッダーを見つけることができません。
そこで、シュレッダーのプロである私たちが、静音シュレッダーを見つける上で、目安となる基準をご紹介します。
シュレッダーの音の計測方法とは
一般的にメーカーは、シュレッダーの音を測る時、動作音(作動音)を計測します。動作音とは、非裁断時の音であり、モーターが回転している時の音です。
実際にユーザーが耳にする音は、モーター音と裁断音が組み合わさった音になります。
動作音は、騒音値であるdb(デシベル)という値で表現します。
以下は、音の大きさの目安を騒音値と照らし合わせた表になります。
シュレッダーの動作音の平均的な騒音値は60~70db程度です。音の目安としては、「掃除機の音」や「電話の着信音」のレベルと想像して頂けると良いでしょう。
なお、大型で大容量なシュレッダーほどパワフルなモーターが搭載されていますので、音は大きくなります。
静音シュレッダーの基準とは
シュレッダーの動作音の平均的な騒音値は、60~70db程度とお伝えしました。音の感じ方は人によって異なりますが、それでも60~70dbの動作音は静かとは言えません。むしろ煩い方に分類される騒音値です。
メーカーや販売店の多くは、騒音値60dbや65dbの製品を、静音シュレッダーや静音設計の電動シュレッダーとして売り出しています。
前述したように静音シュレッダーに業界の基準はありません。60dbでも65dbでもメーカーが静音設計と言ってしまえば、それは静音シュレッダーとなります。それを真に受けて販売店が売り出してしまえば、静音ではないシュレッダーがユーザーの元に届いてしまうこともあるでしょう。
では、静音設計と言える静音シュレッダーは、どのレベルの騒音値になるのでしょうか。
数々のシュレッダーを実機でテストし、比較してきた私たちプロは、動作音が50dbを下回る製品を静音シュレッダーとしておすすめしています。
実際に聞いてみよう! シュレッダーの音の比較
ここで多くのメーカーが静音設計とPRしている、騒音値60dbの電動シュレッダーと、騒音値48dbの電動シュレッダーの動作音と裁断音を聞き比べてみましょう。
騒音値60dbの電動シュレッダーは、アイリスオーヤマのAFS100Cという製品です。
騒音値48dbの電動シュレッダーは、アスカのSZK01という製品です。
いかがでしたでしょうか。
動作音もそうですが、裁断音にも違いがあることが分かります。
どちらも静音設計の電動シュレッダーです。
参考情報:アスカ 電動シュレッダー「SZK01」
本当に静かでおすすめ! 家庭用静音シュレッダー
これまでご説明した内容を踏まえて、プロの目線で本当に静かな、おすすめの家庭用静音シュレッダーをご紹介します。
なお、人気の高いコンパクトな製品を厳選して取り上げています。
アスカ SZK01
現在騒音値を公表している1万円以下の家庭用電動シュレッダーの中で、最も低い騒音値48dbマークした超静音シュレッダーです。「真夜中でも使える」というキャッチコピーで、動作音だけでなく、裁断音(裁断音)まで静かな点が特長です。
騒音値(動作音) |
48db |
裁断方式/裁断サイズ |
クロスカット/4×30mm |
最大裁断枚数 |
6枚 |
連続使用時間 |
10分 |
ゴミ箱(ダストボックス)容量 |
約8L(A4コピー用紙約60枚収納) |
対応用紙サイズ |
A4まで |
本体サイズ |
幅170×奥行320×高さ327(mm) |
購入価格の相場 |
8,400~12,000円 |
アスカ 家庭用静音シュレッダー「SZK01」
コクヨ KPSMX100W
サイレント・デュオ(silent-duo)のブランドで販売している、静音シュレッダーで知名度が高いコクヨの電動シュレッダーです。公表値によると、騒音値は約50dbです。
音に関する満足度が高い一方で、裁断サイズ(寸法)が大きいデメリットにより、「ゴミ箱がすぐに一杯になってしまう」と、ゴミの収容力に物足りなさを感じている声が上がっています。
騒音値(動作音) |
約50db |
裁断方式/裁断サイズ |
クロスカット/4×40mm |
最大裁断枚数 |
6枚 |
連続使用時間 |
12分 |
ゴミ箱(ダストボックス)容量 |
10L |
対応用紙サイズ |
A4まで |
本体サイズ |
幅180×奥行355×高さ355(mm) |
購入価格の相場 |
8,000~12,000円 |
アイリスオーヤマ P10HCS
アイリスオーヤマから発売された業務用兼用の静音シュレッダーです。騒音値は45dbと業界最小クラスの騒音値を示しています。
レビューによると、連続使用時間を10分と公表しているが、「5分程度で止まってしまう」という声や、中には「3分で止まってしまった」との声もあり、カタログ値と実性能の差を嘆いている声をいくつか見かけました。
騒音値(動作音) |
45db |
裁断方式/裁断サイズ |
クロスカット/3.9×32mm |
最大裁断枚数 |
10枚 |
連続使用時間 |
10分 |
ゴミ箱(ダストボックス)容量 |
17L |
対応用紙サイズ |
A4まで |
本体サイズ |
幅230×奥行360×高さ490(mm) |
購入価格の相場 |
12,000~13,000円 |
参考情報:マイクロカットの家庭用静音シュレッダー
家庭用の静音シュレッダーは、本体のサイズがコンパクトな製品も人気ですが、近頃は、個人情報を細かく裁断できる、マイクロカット(マイクロクロスカット)タイプの静音シュレッダーの人気も高まっています。
ここでは参考情報として、マイクロカットタイプの静音シュレッダーや、音が静かだと評判の高いマイクロカットシュレッダーをご紹介します。
アスカ S59M
業界最小レベルの騒音値49dbをマークする、マイクロカットタイプの静音シュレッダーです。家庭用として考えると、本体にやや高さがありますが、キャスター付きなので、設置場所は簡単に変えることができます。また、大きい分、業務用レベルの性能を備えています。
騒音値(動作音) |
49db |
裁断方式/裁断サイズ |
マイクロカット/2×10mm |
最大細断枚数 |
10枚 |
連続使用時間 |
10分 |
ゴミ箱(ダストボックス)容量 |
21L(A4コピー用紙約560枚収納) |
対応用紙サイズ |
A4まで |
本体サイズ |
幅230×奥行385×高さ506(mm) |
購入価格の相場 |
15,000~26,000円 |
アスカ マイクロカットタイプ 静音シュレッダー「S59M」
サンワサプライ 400-PSD035
静音設計と高速細断が特長のマイクロカットタイプの電動シュレッダーです。裁断サイズの評価が特に高い製品です。
一方で、騒音値が50~60dbと幅があるため、レビューでは、音に関する不満の声が上がっていました。
騒音値(動作音) |
50~60db |
裁断方式/裁断サイズ |
マイクロカット/2×12mm |
最大細断枚数 |
8枚 |
連続運転時間 |
約15分 |
ゴミ箱(ダストボックス)容量 |
17.3L |
対応用紙サイズ |
A4まで |
本体サイズ |
幅250×奥行456×高さ390(mm) |
購入価格の相場 |
15,000~16,000円 |
参考情報:本当に静かでおすすめ! 業務用静音シュレッダー
大型・大容量の業務用シュレッダーは、騒音値が60~70dbの製品が一般的なので、静かに使用することはできません。
しかし、業務用シュレッダーの中でも、比較的小型なA4対応の製品であれば、わずかに静音設計シュレッダーが存在します。
ここでは参考情報として、数少ない業務用の静音シュレッダーをご紹介します。
アスカ S68DM
本格的な業務用シュレッダーとしては珍しい、静音性能が極めて高い製品です。
騒音値が49dbなので、同等性能の製品と比較すると非常に音が静かに感じます。
本製品は丈夫で壊れにくい刃を搭載していることで、様々な種類の紙を処理できます。この細断力の高さも人気のポイントになっています。
騒音値(動作音) |
49db |
裁断方式/裁断サイズ |
クロスカット/4×40mm |
最大裁断枚数 |
17枚 |
連続使用時間 |
40分 |
ゴミ箱(ダストボックス)容量 |
33L(A4コピー用紙約750枚収納) |
対応用紙サイズ |
A4まで |
本体サイズ |
幅410×奥行295×高さ649(mm) |
購入価格の相場 |
37,000~46,000円 |
アスカ 業務用静音シュレッダー「S68DM」
サンワサプライ EEX-SD004
マイクロカットタイプの静音シュレッダーです。業務用と考えると、裁断枚数の少なさに物足りなさを感じますが、特長である音の静かさや裁断サイズの細かさについては満足度が高い製品です。
騒音値(動作音) |
約52db |
裁断方式/裁断サイズ |
マイクロカット/2×10mm |
最大裁断枚数 |
10枚 |
連続使用時間 |
25分 |
ゴミ箱(ダストボックス)容量 |
22L |
対応用紙サイズ |
A4まで |
本体サイズ |
幅365×奥行265×高さ555(mm) |
購入価格の相場 |
24,000円 |
アスカ S62MC
一般的な業務用シュレッダーと比べると、比較的動作音が静かな製品です。
一番の特長は、裁断サイズの細かさです。個人情報も復元不可能なレベルで処理できるので安心です。
同時に裁断できる枚数は多くありませんが、裁断速度が速いので、意外と短時間で多くの紙を処理できます。
騒音値(動作音) |
53db |
裁断方式/裁断サイズ |
マイクロカット/2×6mm |
最大裁断枚数 |
12枚 |
連続使用時間 |
60分 |
ゴミ箱(ダストボックス)容量 |
32L(A4コピー用紙約1,550枚収納) |
対応用紙サイズ |
A4まで |
本体サイズ |
幅412×奥行312×高さ652(mm) |
購入価格の相場 |
43,000~48,000円 |
アスカ 業務用静音シュレッダー「S62MC」
まとめ
本当に静かな静音シュレッダーについて、ご紹介しました。
当社では、静音シュレッダーの目安となる騒音値は50db以下としています。
静音シュレッダーが見つけ難いのは、メーカーや販売店の責任としていましたが、情報サイトの責任もあります。
シュレッダーの情報サイト(アフィリエイトサイト)のほとんどは、仕様を調べずに静音シュレッダーと紹介しています。
そのようなサイトに踊らされて失敗しないためにも、メーカーや販売店に騒音値を確認しましょう。
また、騒音値を公表せずに静音シュレッダーや「静音」のキーワードで売り出している製品は、大抵60db程度の騒音値で、全く静かではありません。騒音値を公表していない静音シュレッダーは選ばないのが得策です。
本当に静かなシュレッダーをお探しの方は、ぜひ、このページ情報を参考にして下さい。
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