
電動シュレッダーは価格で何が違う?家庭用、業務用の特長とおすすめ品を紹介
電動シュレッダーは同じような機能であっても、数千円から数十万円まで価格が異なる機種が多数販売されています。同じような機能なら安い方が良いと思ってしまいがちですが、細断サイズや耐久性、ダストボックスの収容量などの性能面においては価格帯で大きな違いがあります。
今回は、価格帯の違いで何が変わるのか電動シュレッダーの特長をご紹介します。
目次
- 5,000~10,000円未満の電動シュレッダーの特長
- 10,000~50,000円未満の電動シュレッダーの特長
- 50,000~100,000円未満の電動シュレッダーの特長
- 100,000円以上の電動シュレッダーの特長
- まとめ
5,000~10,000円未満の電動シュレッダーの特長
最大細断枚数 |
4~10枚未満 |
連続使用時間 |
5分前後 |
耐久性能 |
低い |
特長 |
使用頻度が低い一般家庭向け製品 |
低価格のシュレッダーは家庭での利用を想定して作られた電動シュレッダーです。可燃ごみとして出しにくい納品書や領収書等の書類をたまに処理する。といった用途に適しています。
細断枚数は4~10枚程度で大量の処理はできず、連続運転時間も5分前後のため長時間の連続使用には適していません。耐久性においては10,000円以上の機種に比べて劣りますが、同価格帯の中での差はほとんど無いでしょう。
この価格帯の場合5,000円前後の製品と10,000円付近の製品とでは機能、性能において差が見られます
例えば、CDやカード類の裁断にも対応したモデルや裁断屑が細かく高セキュリティなモデル、動作音が静かな静音モデルなど一部の機能や性能において特化した製品があります。
価格が5,000円前後の製品では大きな違いはありませんが、価格が高いほどはプラスアルファの機能や性能を有している傾向が見られます。
5,000~10,000円未満のおすすめ電動シュレッダー
アコブランズジャパン(GBC) 家庭用電動シュレッダーA26M
細断サイズ |
2.0×12mm |
細断方式 |
マイクロカット(マイクロクロスカット) |
最大投入枚数 |
最大:5枚(A4用紙) 定格:4枚(A4用紙) |
連続運転時間 |
3分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
約10L(A4コピー用紙約100枚収納) |
本体サイズ |
幅325×奥行き170×高さ320(mm)/ 約3.5Kg |
平均価格 |
7,000円前後 |
特長: 軽量、コンパクトな家庭用の電動シュレッダーではありますが、裁断屑が非常に細かいマイクロクロスカット方式を採用しているのが大きな特徴です。
投入した用紙はわずか2×12mmの細かさに裁断されるので個人情報が記載されている書類も安心して処理できます。
アコブランズジャパン 家庭用電動シュレッダー A26M
アスカ(Asmix) 家庭用電動シュレッダーSZK01
細断サイズ |
4×30mm |
細断方式 |
クロスカット |
最大投入枚数 |
最大:6枚(A4用紙) 定格:5枚(A4用紙) |
連続運転時間 |
10分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
約8L(A4コピー用紙約60枚収納) |
本体サイズ |
幅170×奥行き320×高さ327(mm)/ 約4.6Kg |
平均価格 |
9,000円前後 |
特長:このSZK01は製品名からも分かるように音がとても静かです。一般的なシュレッダーの騒音値が60~70dbであるのに対してSZK01はわずか48db。小さいお子さんがいる家庭や夜間でも周囲に気を遣うことなく安心して使用することができます
アスカ(Asmix) 家庭用電動シュレッダーSZK01
サンワサプライ家庭用電動シュレッダー 400-PSD031
細断サイズ |
5×40mm |
細断方式 |
クロスカット |
最大投入枚数 |
用紙:10枚(A4) カード:1枚 |
連続運転時間 |
2分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
約14L |
本体サイズ |
幅300×奥行き160×高さ395(mm)/ 約4.2Kg |
平均価格 |
6,000円前後 |
特長:コンパクトで低価格な家庭用モデルですが、最大10枚(A4普通紙)の同時裁断が可能です。またホチキス裁断にも対応しホチキス針を外す手間なくそのまま処理できます。
10,000~50,000円未満の電動シュレッダーの特長
最大細断枚数 |
10~20枚前後 |
連続使用時間 |
10~30分 |
耐久性能 |
低い |
特長 |
5人未満程度の小規模オフィス向け |
10,000円未満の製品に比べ一度にたくさんの紙を処理できるため、業務用として利用ができます。性能の目安としては、最大細断枚数が10~20枚程度、連続使用時間は、10~30分前後となっています。
家庭用に比べて性能は上がっているものの、大量細断、長時間の連続使用を前提に設計されていないので、使用頻度が少ない5人未満程度の小規模なオフィスや店舗での利用が最適でしょう。
この価格帯の製品の多くはプラスチック製のギヤなど耐久性があまり高くない部品で構成されています。使いすぎると部品が破損してしまい、紙詰まりや細断不良を招いてしまいます。
10,000~50,000円未満のおすすめ電動シュレッダー
アコブランズジャパン(GBC) 業務用オートフィードシュレッダー GSH130AFX
細断サイズ |
紙類:4×50mm メディア類:4×50mm |
細断方式 |
クロスカット |
最大投入枚数(手差し) |
紙類:6枚/メディア類:1枚 |
用紙セット枚数(オートフィード) |
最大:200枚 |
連続運転時間 |
10分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
約26L |
本体サイズ |
幅310×奥行き445×高さ435(mm)/ 10.7Kg |
平均価格 |
22,000円前後 |
特長: 自動裁断機能(オートフィード)を搭載した電動シュレッダー。用紙束をトレイにセットし蓋を閉じると自動で用紙を裁断してくれます。最大200枚のA4用紙をセットでき溜まった書類まとめて処理すること可能です。また、マイクロクロスカット方式を採用し裁断屑が細かいのでセキュリティ面でも安心です。
アコブランズジャパン(GBC) 業務用オートフィードシュレッダー GSH130AFX
フェローズ 業務用電動シュレッダー 210MC
細断サイズ |
2×12mm |
細断方式 |
マイクロカット(マイクロクロスカット) |
最大投入枚数 |
最大:8枚 定格:6枚 |
連続運転時間 |
30分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
約21L |
本体サイズ |
幅370×奥行き275×高さ590(mm)/ 約10Kg |
平均価格 |
25,000円前後 |
特長:モーターの発熱を抑える空冷ファンを搭載し常時冷却しながら使用できるので30分間(同クラス製品の約3倍)の長く連続使用が可能です。さらにオーバーヒート後もわずか10分(同クラス製品の約1/6の時間)で再度使用可能な状態に復帰します。
フェローズ 業務用電動シュレッダー 210MC
アイリスオーヤマ 業務用オートフィードシュレッダー AFS100C
細断サイズ |
4×10mm |
細断方式 |
クロスカット |
最大投入枚数(手差し) |
最大:7枚 |
用紙セット枚数(オートフィード) |
約100枚 A4コピー用紙 |
連続運転時間 |
10分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
約22L |
本体サイズ |
幅345×奥行き240×高さ556(mm)/ 約9.5Kg |
平均価格 |
17,000円前後 |
特長:自動裁断機能(オートフィード)を搭載した電動シュレッダー。投入口に用紙をセットし最大100枚のA4用紙を一度裁断します。
50,000~100,000円未満の電動シュレッダーの特長
最大細断枚数 |
10~50枚前後 |
連続使用時間 |
30分以上 |
耐久性能 |
高い |
特長 |
10人前後のオフィス向け |
50,000~100,000円未満の価格帯では、細断刃を回転させるギアなど頑丈な金属製部品を採用した高耐久なモデルを選ぶことができます。
また、連続使用時間は30分以上の製品が多く、低価格のモデルにくらべ長時間の連続使用ができるので10人前後のオフィスでも十分対応可能です。
50,000~100,000円未満のおすすめ電動シュレッダー
アコ・ブランズ・ジャパン 業務用電動シュレッダー シュレッドマスタープロ 660X / GCS660X
細断サイズ |
3×25mm |
細断方式 |
紙類:クロスカット / メディア類:5分割 |
最大投入枚数 |
紙類 最大:23枚/定格:21枚 メディア類 1枚 |
連続運転時間 |
120分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
紙類 60L(A4サイズ:1,200枚相当を収容) |
本体サイズ |
幅450×奥行き338×高さ879(mm)/ 約39.5Kg |
平均価格 |
90,000円前後 |
特長: 高機能な業務用のモデルで1分間に約250枚の用紙を処理し120分間の連続使用が可能。また、フッ素コート加工を施した細断刃を採用し、粘着物などが混入した場合などのトラブルを防いでくれます。
フェローズ 業務用電動シュレッダー 125Ci-2
細断サイズ |
4×38mm |
細断方式 |
クロスカット |
最大投入枚数 |
最大:22枚 / 定格:20枚 |
連続運転時間 |
30分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
53L |
本体サイズ |
幅285×奥行き535×高さ735(mm)/ 約25kg |
平均価格 |
70,000円前後 |
特長: シュレッダーのトラブルで最も多いのが用紙の入れすぎによる紙詰まりです。この125Ci-2には紙詰まりセンサーが搭載され用紙の投入枚数を感知。緊急時には動作を停止させ紙詰まりを未然に防いてくれます。
オリエンタル 業務用電動シュレッダー ホワイトゴートシュレッダー DL2201-c
細断サイズ |
2×15mm |
細断方式 |
マイクロクロスカット |
最大投入枚数 |
最大:11枚 / 9枚[50Hz / 60Hz] 定格:6枚 / 5枚[50Hz / 60Hz] |
連続運転時間 |
30分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
31L(A4サイズ:400枚相当を収容) |
本体サイズ |
幅510×奥行き260×高さ660(mm)/ 34Kg |
平均価格 |
75,000円前後 |
特長: 奥行わずか26センチのスリムなデスクサイドタイプですが、25万枚の用紙細断テストをクリアした程の高耐久なシュレッダーです。マイクロクロスカット方式で裁断屑はわずか2×15mmと非常に細かく高セキュリティ。個人情報、機密情報を扱う業務にも対応可能です。
100,000円以上の電動シュレッダーの特長
最大細断枚数 |
20~50枚前後 |
連続使用時間 |
60分以上 |
耐久性能 |
非常に高い |
特長 |
20人前後のオフィス向け |
100,000円未満の製品以上に高い細断力と耐久性を兼ね備えた本格的は業務用電動シュレッダーを選ぶことができます。
大量細断、長時間の連続使用にも耐える設計で20人以上の中~大規模オフィスでの使用にも対応可能です。
また、用紙の投入口が広く、最大でA3サイズの用紙でもそのまま投入できます。
より長期間、安心して使い続けたい方には20万円前後の電動シュレッダーがおすすめです。この価格帯になると耐久性が高いのはもちろんのこと、細断刃自体に5年間の保証が設けられているような製品もあります。
100,000円以上のおすすめ電動シュレッダー
フェローズ 業務用電動シュレッダー 2470C
細断サイズ |
4×30mm |
細断方式 |
クロスカット方式 |
最大投入枚数 |
最大:24/23枚[50Hz/60Hz] 定格:14枚[50Hz/60Hz] |
連続運転時間 |
60分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
96L/A4コピー用紙 約2,200枚収納 |
本体サイズ |
幅470×奥行き475×高さ870(mm)/ 約62kg |
平均価格 |
130,000円前後 |
特長: 同時細断24枚、60分間の連続使用ができるので、使用頻度が高いオフィスにも対応可能。ホチキス裁断にも対応し会議資料などもそのまま処理できます。
また、カッタークリーニングモードを搭載し、カッターに残った紙片を取り除くことで紙詰まりなどトラブルを抑制します。
アコ・ブランズ・ジャパン 業務用電動シュレッダー GSHW01M-S
細断サイズ |
2×10mm |
細断方式 |
マイクロカット(マイクロクロスカット) |
最大投入枚数 |
最大:22枚 / 20枚[50Hz / 60Hz] |
連続運転時間 |
60分 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
50L(A4サイズ:1,350枚相当を収容) |
本体サイズ |
幅524×奥行き362×高さ695(mm)/ 約50Kg |
平均価格 |
170,000円前後 |
特長: 同時裁断枚数22枚、裁断サイズはわずか2×10m。細断力と高セキュリティを兼ね備えた業務用電動シュレッダー。個人情報に関する書類を多数扱うオフィスでも安心して使用できます。
オリエンタル 業務用電動シュレッダー ホワイトゴートシュレッダーDH3104-c
細断サイズ |
2.5×30mm |
細断方式 |
ワンカットクロス |
最大投入枚数 |
最大:25枚 / 22枚[50Hz / 60Hz] 定格:13枚 / 11枚[50Hz / 60Hz] |
連続運転時間 |
連続 |
ダストボックス(ゴミ箱)容量 |
77L |
本体サイズ |
幅500×奥行き520×高さ850(mm)/ 80Kg |
平均価格 |
180,000円前後 |
特長: メーカーの耐久性テストで100万枚の細断にも耐えた超高耐久仕様の電動シュレッダーです。本体の1年保証に加え裁断刃自体に5年間のメーカー保証に加え、万が一故障した際もメーカーの訪問修理が受けられる(※対応範囲内の場合)ので長期間安心して使い続けることができます。
まとめ
裁断枚数の目安 |
連続使用時間の目安 |
耐久性の目安 |
|
5,000~10,000円未満 |
4~10枚未満 |
5分前後 |
低い |
10,000~50,000円未満 |
10~20枚前後 |
10~30分 |
普通 |
50,000~100,000円未満 |
10~50枚前後 |
30分以上 |
高い |
100,000円以上 |
20~50枚前後 |
60分以上 |
非常に高い |
いかがでしたでしょうか。電動シュレッダーは価格によって細断力や耐久性、連続使用時間など基本的な性能が全く異なります。
家庭用の低価格のモデルにおいては、数千円の差でセキュリティがより高いものや動作音(細断音)が静かなものなど、プラスアルファの機能を備えた製品も多数あります。
また業務用の場合は耐久性の高さは価格に比例します。利用する人数(従業員数)を確認した上で、それに適した電動シュレッダーを選ぶ必要があります。
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