
シュレッダーのベストなメンテナンス方法は? 紙詰まりや故障を解消しよう!
シュレッダーで「紙詰まりが頻発する」、「切れ味が落ちた」、「紙が繋がる」、「異音がする」などの故障・トラブルが発生するのは、メンテナンス不足が考えられます。
この記事では、シュレッダーのメンテナンスには、メンテナンスオイルとメンテンスシート、どちらが適しているかをはじめ、機械を長く愛用するためのベストなメンテナンス方法をご紹介します。
また、巻末では、シュレッダー最大のトラブルである「紙詰まり」に強い機種や、当社おすすめのメンテナンスオイル、メンテナンスシートもご紹介します。
目次
- なぜシュレッダーのメンテナンスが必要なのか
- シュレッダーのメンテナンス効果
- シュレッダーのメンテナンス方法
- 要注意! 間違いだらけのシュレッダーメンテナンス
- お金を掛けずにできるシュレッダーのメンテナンス方法
- 紙詰まりはメンテナンスで解消できるか?
- メンテナンスをしないと発生する故障・トラブルとその修理金額
- 紙詰まりに強いシュレッダー
- まとめ
なぜシュレッダーのメンテナンスが必要なのか
シュレッダーを使い続けると、刃に紙粉が付着します。その結果、刃を動かすギアの負荷が大きくなり、様々なトラブルを誘発します。
まず、ギアの負荷が大きくなると、モーターの負荷も大きくなるため、動作音がうるさくなります。
さらに、刃がうまく回転せず、細断した屑が繋がったり、紙詰まりが頻発したりします。最悪のケースはギアが欠損し、裁断ができなくなってしまうこともあります。
特にクロスカット、マイクロカット(マイクロクロスカット)シュレッダーは、紙を細かく細断するため、紙粉が付着しやすくなっています。
クロスカットシュレッダー、マイクロカットシュレッダーは、メンテナンスが必須と考えます。
シュレッダーのメンテナンス効果
シュレッダーのメンテナンスを正しく行うと、以下の効果を得ることができます。
- 紙詰まりが発生し難くなる
- 細断力を維持できる
- 動作音を低減できる
- 製品寿命が延びる
メンテナンス直後は、切れ味が復活するので、細断した屑が繋がるといったトラブルも解消されます。
シュレッダーのメンテナンス方法
シュレッダーの代表的なメンテナンス方法は、メンテナンス用のオイルやシートを使用して行うのが一般的です。
月に1~2回、2週間に一回のペースでオイルやシートを使用してメンテナンスをすることを推奨しています。
本項では、シュレッダーのメンテナンスには、メンテナンスオイルとメンテンナンスシートどちらが適しているのか、それぞれを使用した際のメリット、デメリットをご紹介します。
メンテナンスオイルとは
シュレッダーのコンディション保つために開発されたメンテナンス用のオイルです。
使い方は、以下の通りです。
- 紙を3~4枚重ね、一番上の紙にオイルを塗布します。
- オイルを塗布した紙の上に紙をさらに重ねます。
- できあがった紙をシュレッダーに投入します。
メンテナンスオイルのメリット・デメリット
メンテナンスオイルを使用したメンテナンスのメリット・デメリットをご説明します。
<メリット>
- メンテナンスシートに比べて安い。
- オイルの量が多いので、長く使える。
<デメリット>
- メンテナンスにひと手間掛かる。
- オイルを塗布した専用紙を作る時に、手が汚れる。
- オイルを過剰に塗布してしまうと、ダストボックスにオイルが垂れて汚れる。
メンテナンスシートとは
シートの中に潤滑油が入っており、シートをそのまま機械の投入口に入れることで、簡単にメンテナンスを行える製品です。
シートを投入して裁断するだけで、刃に潤滑油が塗布され、刃に付着した紙粉を落とします。
使い方は、以下の通りです。
- シュレッダーにメンテナンスシートを投入し、細断します。
- 逆転スイッチを押し、10秒程度空回りさせます。
メンテナンスシートのメリット・デメリット
メンテナンスシートを使用したメンテナンスのメリット・デメリットをご説明します。
<メリット>
- 投入するだけでなので、手間が掛からない。
<デメリット>
- メンテナンスオイルに比べて高価。
- シートのサイズよりも広い投入口を備えたシュレッダーの場合、余分にシートを使用しなければならない。
要注意! 間違いだらけのシュレッダーメンテナンス
シュレッダーのメンテナンスを手軽に行う方法がインターネット上に掲載されていますが、中には誤りがあります。
話題に挙がる「クレ556」、「シリコンスプレー」、「エアダスター」「ミシン油」、「サラダ油」、「グリス(グリース)」を使用して、メンテナンスオイルと同様の効果を期待できるのかをご説明します。
「クレ556(防錆潤滑油スプレー)」、「シリコンスプレー」、「エアダスター」を使用したシュレッダーメンテナンスは、誤り
シュレッダーのメンテナンスに、「クレ556(防錆潤滑油スプレー)」、「シリコンスプレー」、「エアダスター」を絶対に使用してはいけません。
シュレッダーの内部にガスが溜まり、モーター付近の火花で引火する恐れがあります。
投入口、カッター部分、ダストボックスなどに可燃性のスプレーの使用はしないようにしましょう。
コスパ抜群!:フェローズ シュレッダー専用メンテナンスオイル
「ミシン油」「サラダ油」を使用したシュレッダーメンテナンスはあまり効果がない
シュレッダーのメンテナンスに、「ミシン油」や「サラダ油」を使用することは、危険性はありませんが、メンテナンスオイルと同等の効果は期待できません。
メンテナンス用途の場合、酸化し難いことや温度変化で極端に粘性が変化しないことなどが求められます。
コスパ抜群!:フェローズ シュレッダー専用メンテナンスオイル
「グリス(グリース)」を使用したシュレッダーメンテナンスは、機械を破損させ、故障させる恐れがある
シュレッダーのメンテナンスに、「グリス(グリース)」を使用すると、機械が故障する恐れがあります。
「グリス(グリース)」などの粘度の高い潤滑剤は、樹脂製の部品に付着すると破損させてしまう場合があります。また、刃に紙が付着して、紙詰まりが起こることもあります。
シュレッダーのメンテナンスに「グリス(グリース)」の使用は控えましょう。
お金を掛けずにできるシュレッダーのメンテナンス方法
メンテナンスオイルやメンテナンスシートと合わせて行うことで、さらに故障やトラブルを防止できたり、機械の寿命を延ばすことができるメンテナンス方法があります。
お金を掛けず、日常的にできる簡単なメンテナンスなのでぜひ実践してください。
手動で正回転、逆回転の繰り返す
一日の使用後、シュレッダーに備わっている、正回転、逆回転のスイッチを使って、2~3回ほど、正回転、逆回転を繰り返します。
これを行うことで、刃と刃の間の細断屑を落とすことができますので、紙詰まりの防止やモーターに掛かる負荷を軽減できるため、該当部の故障を防ぐことができます。
こまめなゴミ捨て
ダストボックスに溜まった細断屑は、こまめに処分するようにしましょう。
満杯に近い状態でシュレッダーを使用すると、裁断屑が逆流し、紙詰まりが起こったり、カッターを破損させたりする恐れがあります。
満杯をお知らせする機能が付いていないシュレッダーを使用しているのであれば、特に気にかけて行うようにしましょう。
センサー部分の掃除
シュレッダーに紙が投入されたことを検知するセンサー部を刷毛で掃除をしましょう。
紙粉や裁断片などの付着によって起こる誤作動を防止できます。
なお、掃除をする時は、機械の電源をオフにしてから行いましょう。
裁断が禁止されているものを投入しない
シュレッダーの故障やトラブルの調査をしたところ、原因の8割以上が裁断が禁止されている異物や粘着物の投入と判明しています。
つまり、仕様通りに細断すれば、大半のトラブルが防げます。
一般的にシュレッダーで裁断が禁止されている、「湿った紙」、「粘着物」、「ビニール」、「大きな金属類」などは、裁断しないように気を付けましょう。
紙詰まりはメンテナンスで対策できるか?
シュレッダーで最も多く発生する故障「紙詰まり」は、定期的なメンテナンスで対策可能です。
紙詰まりの原因は、「異物・粘着物の投入」、「紙の入れ過ぎ」そして「刃に堆積した紙片や紙粉」が挙げられます。
最後に挙げた「刃に堆積した紙片や紙粉」には、メンテナンスオイルやメンテナンスシートが有効です。
メンテナンスオイルやメンテナンスシートで紙片や紙粉を落とすことができるので、紙詰まりを防止できます。
メンテナンス不足が原因の故障とその修理金額
シュレッダーのメンテナンスを怠ると以下のような故障・トラブルが発生します。
- 紙詰まり
- 切れ味の低下(裁断した屑が繋がるなど)
- カッターやギア、駆動部品の破損
- 異音・騒音の発生
これらの症状を解消するには、どれくらいの修理費用が掛かるのでしょうか。
機種によって異なりますが、家庭用クラスで3千円から、大型の業務用クスになると5万円以上の修理費用が掛かります。
紙詰まりに強いシュレッダー
シュレッダーメーカーでは、良く発生する故障・トラブルを防止する機能を備えた機械を発売しています。
本項では、紙詰まりをはじめとした故障・トラブルに強い、シュレッダーをご紹介します。
紙詰まりに強い フェローズのシュレッダー
フェローズのプロフェッショナルシュレッダー「125Ci-2」は、「ジャム・プルーフシステム」を搭載しているため、紙の入れ過ぎが原因の紙詰まりが発生しません。
「ジャム・プルーフシステム」は、紙の厚さを自動検知。紙の入れ過ぎや折れ曲がりをセンサーで判断するので、紙詰まりを防ぎます。
裁断方式/サイズ |
クロスカット/4×38mm |
最大裁断枚数 |
22枚 |
連続運転時間 |
30枚 |
ダストボックス容量 |
53L |
対応用紙サイズ |
A4まで |
フェローズ プロフェッショナルシュレッダー「125Ci-2」
紙詰まりに強い オリエンタルのシュレッダー
オリエンタル ホワイトゴートシュレッダー 「DH3102-fc」は、「屑量メーター」を搭載しているため、屑の逆流が原因の紙詰まりを防止できます。
「屑量メーター」は、ダストボックスに溜まっているくずの量が、外観で一目で分かる機能です。
適切なタイミングで溜まった屑を素早く回収できるので、ダストボックスに屑を詰めすぎて、逆流をさせてしまう心配がありません。
また、同社のシュレッダーは、耐久性が高く、原則メンテナンスも不要で使用できる点も特長です。
裁断方式/サイズ |
クロスカット/4×38mm |
最大裁断枚数 |
22枚 |
連続運転時間 |
30枚 |
ダストボックス容量 |
53L |
対応用紙サイズ |
A4まで |
オリエンタル ホワイトゴートシュレッダー 「DH3102-fc」
まとめ
月2回程度のペースで、シュレッダーのメンテナンスを行うことで、紙詰まりの防止はもちろんのこと、機械自体の寿命も延ばすことができます。
メンテナンスを代用品で行うと、故障・トラブルが発生します。
必ずシュレッダー専用のメンテナンスオイルやメンテナンスシートを使用しましょう。
メンテナンスオイルは、若干手間が掛かるもののお値段が安く抑えられます。
メンテナンスシートは、煩わしい作業がないため、気軽にメンテナンスを続けられる点がメリットでしょう。
長く快適にシュレッダーを使用するため、ぜひ、メンテナンスを行ってください。