
コピー機(複合機)の買取金額を早く受け取るための準備と段取り
コピー機(複合機)の買取金額を早く受け取るには、事前準備が大切です。
この記事では、リサイクルショップへの買取依頼から金額の受け取りまでの流れをお伝えし、必要な準備や用意すべき書類についてご紹介します。
目次
事前準備で金額の受け取りが1週間も早くなる! 買取依頼の必須書類
コピー機(複合機)の買取をリサイクルショップへ依頼をする場合、買取金額が比較的高額になるため、しっかりとしたショップであれば、書類の提出を求められます。
買取金額を法人口座で受け取る場合
買取金額を法人口座で受け取る場合は、最新の「登記事項証明書」や「印鑑証明書」の原本などが必要になります。
また、買取依頼をした担当者の身分を証明する免許証や名刺などを求められるケースもあります。
買取金額を本人名義の口座で受け取る場合
買取金額を依頼者本人の個人口座で受け取る場合は、「住民票」、「戸籍謄本」、「印鑑証明書」いずれかの原本の提出が求められることが多いです。
いずれの書類もすぐには用意できないものばかりです。事前に用意ができれば、買取金額をその分早く受け取ることができます。
コピー機(複合機)の仕様や状態をチェックする
コピー機(複合機)の仕様や状態を事前に確認して正確に情報を伝えられると、スムーズに査定ができます。これにより、リサイクルショップとのやり取りが少なく済みますので、買取金額を早く受け取ることができます。
さらに、査定時の金額と正式な買取金額が出た時のブレを小さくすることができます。
具体的には、以下の情報を確認できていると理想的です。
- コピー機のメーカーと型名
- コピー機に搭載している機能やオプション装置
- コピー機に発生している不具合や故障の内容
- コピー機の外装状態
- コピー機の購入方法
- コピー機の購入時期
コピー機のメーカーと型名
コピー機のメーカーと型名は、買取の見積査定時に必ず必要になります。
メーカー名と型名は、コピー機本体でおおよそ確認はできます。
本体正面にメーカーロゴと、簡易的な型名が記載されていることが多いです。
コピー機の正式な型名は、搭載している機能(コピー、ファクスなど)や、オプション装置によって変わってきます。
正式な型名を調べる場合は、購入時に販売店から提出された見積書を確認すると良いでしょう。
コピー機に搭載している機能やオプション装置
コピー機にどのような機能が搭載されているかによって、大きく買取金額が変わってきます。
機能とは、主に以下のようなものが挙げられます。
- ファクス、プリンター、スキャナーの基本機能搭載の有無
- 給紙カセットおよびその段数(1段~4段)
- 自動両面原稿送り装置の有無(両面印刷をするのに必要なオプション)
- フィニッシャーの有無(印刷した用紙のホッチキス留め、穴あけ、折り加工をしてくれるオプション装置)
- PostScript®3の有無(Mac OSのパソコンから印刷をするのに必要なオプション)
これらの情報も、販売店から提出された見積書で確認することができます。
コピー機に発生している不具合や故障の内容
コピー機が正常に動作していれば問題ありませんが、故障や不具合が発生している場合、その内容を査定時に伝えておくことをおすすめします。
故障や不具合のある無しで買取金額が大きく変わってきます。事前に伝えておくことで、査定時の金額と正式な買取金額とのブレを小さくできます。
代表的な故障内容としては、「印刷物に線が入る、かすれる」、「操作パネルにエラーコードが出て使えない」、「紙詰まり」などが挙げられます。
尚、コピー機が起動しないような故障については、ほぼ買取金額が付きませんので、ご注意下さい。
コピー機の外装状態
コピー機の外装についても、その状態によっては、買取金額に影響してきます。多少の擦り傷や汚れは全く問題ありませんが、パーツが破損している場合は、買取金額に影響しますので、査定時に伝えておくことをおすすめします。
また、喫煙している空間に設置しているコピー機は、ヤニ汚れや匂いが付着し、再販時の整備やクリーニングでも落としきれません。そのため、市場価値が下がるため、買取金額に影響してきてしまいます。
査定時に外装状態を伝える方法として、ひと手間掛かりますが、機械の写真を撮ってメールで送ると良いでしょう。写真の情報だけで、メーカー名や型名、機能やオプション装置搭載の有無まで確認できてしまうこともあります。一気に査定に掛かる時間を短縮できるのでおすすめです。
コピー機の購入方法
コピー機(複合機)をどのような方法で購入したのかを確認しましょう。多くの場合はリースで購入していると思います。
リースの場合は、ユーザーがリース会社からコピー機を買取、所有権がリース会社からユーザーに移っていないと買取ができません。
中古でコピー機を購入している場合も伝えるようにしましょう。新品で購入した機械なのか、中古で購入した機械なのかによって査定時の買取金額が変わってきます。
一般的に、新品で購入した機械の方が買取金額が高くなります。
なお、レンタルのコピー機は買取できません。所有権はレンタル業者や販売店にあるからです。勝手に買取を依頼をし、売却をしてしまわないように注意をしましょう。
コピー機の購入時期
コピー機(複合機)をリースでいつ購入したのかを伝えるようにしましょう。
購入時期は、お手持ちのリース契約書、販売店やメーカーから提出された見積書や保守契約書などで確認ができます。
購入時期が分かると、コピー機の状態や使用頻度の目安が付けられますので、リサイクルショップは、査定時に正確な買取金額を提示することができます。
コピー機(複合機)の設置場所をチェックする
買取の依頼をするコピー機(複合機)が、どのような環境に設置しているかを説明できるようにしておきましょう。機械を搬出する難易度によって、引き取り費用は大きく変わります。
具体的には、以下の内容を確認しておきましょう。
- 設置場所の住所と階数
- エレベーターを利用して搬出できるか
- 持ち上げを必要とする大きな段差(50cm以上)があるか
- ドアなどを解体せずに搬出可能か
コピー機の設置場所の住所と階数
買取金額の査定には、コピー機(複合機)が設置されている住所と建物階数が必要です。
リサイクルショップの引き取り拠点とコピー機の設置場所が離れているほど、引き取り費用は高くなります。
買取金額が大きく変わりますので、事前に確認をしておきましょう。
コピー機をエレベーターを利用して搬出できるか
建物の2階以上にコピー機(複合機)が設置されている場合は、エレベーターを利用して搬出できるかも重要な情報です。
エレベーターが使用できない場合は、2名以上のスタッフを派遣し、機械を持ち上げて搬出します。そのため、引き取り費用は高くなります。
ビルのテナントとして入居している場合は、エレベーター使用の可否、搬出可能時間、養生設置の有無など、ビルオーナー側で細かいルールを設けているケースがあります。
これらの情報も事前に確認できていると、やり取りが短縮できますので、結果として買取金額を早く受け取ることができます。
コピー機を搬出する際、持ち上げを必要とする大きな段差(50cm以上)があるか
コピー機(複合機)の引き取り費用は、機械に付属しているキャスターを転がして搬出できると安くなります。
一方、キャスターで転がすだけでは搬出できず、途中で機械を持ち上げないとならない大きな段差がある場合は、査定依頼時に伝えておきましょう。
大きな段差がある場合は、2名以上のスタッフを派遣し、機械を持ち上げて搬出します。そのため、引き取り費用は高くなります。
一般的に大きな段差の目安は、50cm以上となります。
コピー機をドアなどを解体せずに搬出可能か
コピー機(複合機)の寸法を確認し、ドアを解体せずに搬出できるか確認しましょう。
ドアを解体しないと搬出できない場合は、解体作業費が掛かりますので、引き取り費用が高くなります。ちなみに、機械は解体できませんので、覚えておきましょう。
なお、ドアを解体しても搬出できない場合は、クレーンなどを利用して、窓から搬出することもあります。
買取の問い合わせから買取金額を受け取るまでの流れ
コピー機(複合機)のユーザーが、リサイクルショップに買取の問い合わせをし、最終的に買取金額を受け取るまでの流れをご紹介します。
一般的には以下のような流れになります。
- 買取の問い合わせ
- 買取の査定金額(見積り)を確認
- 買取申込書の記入と送付
- 引き取り日の調整、必要書類の確認
- コピー機の引き取り立ち合い
- 正式な買取金額の確認と回答
- 買取金額の入金
1.買取の問い合わせ
リサイクルショップへ電話やメールで問い合わせをします。前述の情報を参考に、コピー機(複合機)の仕様や状態、設置場所を詳しく伝えましょう。
ショップで用意しているフォームを利用して問い合わせを行うと履歴がしっかり残るのでおすすめです。
コピー機(複合機)を高額で買い取ってもらうためには、どのリサイクルショップに問い合わせ、依頼をするかが重要です。この件については、別の記事で詳しくご紹介します。
2.買取の査定金額(見積り)を確認
リサイクルショップから買取の査定金額が届きますので確認しましょう。なお正式な買取金額は、コピー機(複合機)を引き取り後、リサイクルショップで検品した後にお伝えします。
併せて、買取依頼に必要な書類や引き取り時の諸注意、買取金額を受け取るまでに掛かる日数の説明があります。この時に不明点があれば質問をして潰しておきましょう。
3.買取申込書の記入と送付
買取の査定金額に納得できましたら、買取申込書に記入をし、リサイクルショップへ送付しましょう。
4.引き取り日時の調整、必要書類の確認
リサイクルショップで買取の申込を受領しましたら、引き取り日の連絡が入ります。コピー機(複合機)を引き取る場合は、立会いが必要になりますので、日時の調整を行いましょう。
5.コピー機の引き取り立ち合い
コピー機(複合機)の引き取りの立ち合いを行います。
リサイクルショップによっては、引き取り時間を細かく指定ができないケースがあります。
引き取り日は、ある程度余裕を持ったスケジュールで調整をしましょう。
なお、引き取り業者に渡す必要書類がありますので、必ず引き取り日まで用意をしておきましょう。書類の提出が遅れると、買取金額の受け取りも遅れてしまいます。
6.正式な買取金額の確認と回答
引き取り後、リサイクルショップでコピー機(複合機)の検品を行い、正式な買取金額をお知らせします。引き取り場所がリサイクルショップの拠点と近ければ、2~3日後に正式な買取金額をお知らせできます。
買取金額に納得できましたら、その旨を連絡します。
7.買取金額の入金
指定の口座に、買取金額が入金されます。
買取の問い合わせから、買取金額の入金まで、早ければ1週間も掛からないこともあります。
買取に関するよくある質問
最後に、当社の買取サービスを例に、コピー機(複合機)の買取に関して、よく頂く質問とその回答をご紹介します。
Q.引き取り費用は、無料ですか?
A.いいえ、有料です。引き取り費用は、必ず掛かります。
ただし、買取金額が引き取り費用を上回った場合は、掛かりません。
無料で引き取り、さらに差額分をリサイクルショップからユーザーに支払うことになります。
引き取り費用を無料と謳っているリサイクルショップの理屈は、上記の条件を満たした時のことを指しています。
Q.どんなメーカーのコピー機でも買い取ってもらえますか?
A.はい、可能です。当社では、どのようなコピー機(複合機)でも買取致します。
ただし、引き取り費用が機械の買取金額を上回る場合は、お客様に買取金額をお支払いできず、お引き取り費用をお支払い頂かなければならないケースがあります。
なお、リサイクルショップごとに、整備や再販が得意なコピー機があります。よって、どのリサイクルショップに依頼するかによって、最終的に受け取れる買取金額が変わってきます。
買取依頼をするリサイクルショップを探す時、各ショップでどのメーカーのコピー機を販売しているか確認するとよいでしょう。
Q.コピー機が壊れていても買い取ってもらえますか?
A.はい、可能です。ただし、故障しているコピー機(複合機)の買取金額は下がります。
また、起動できない機械は買取金額は付きません。もちろんそのような機械であっても引き取りは可能です。
Q.リース契約中のコピー機を買い取ってもらえますか?
A.リース物件のため買取できません。そのコピー機(複合機)は、リース会社の所有物です。
リース契約期間終了後、リース会社から機械を買取、所有権が移った段階で買取の依頼が可能です。
なお、リース期間中であっても、買取査定は可能です。
Q.コピー機の移送中に機械が破損した場合はどうなりますか?
A.移送中に破損をしたことが証明された場合は、当社の責任として、破損無しの条件で、買取金額をお支払い致します。
Q.コピー機に保存されているデータはどうなりますか
A.当社では、コピー機(複合機)に保存されているデータは、全て消去をします。
コピー機はあらゆる箇所にデータが残っていますので、機械整備のプロセスで、データが残っているか全箇所で確認をします。
データの消去を行った後に、リユース品として販売しています。
まとめ
コピー機(複合機)の買取依頼を行うと、リサイクルショップと複数回のやり取りが発生します。そのやり取りの回数を少なくすれば、その分、買取金額を早く受け取ることができます。
また、初回の問い合わせ時になるべく正確な情報を提出することで、査定時に出した見込みの買取金額と、正式に受け取れる買取金額のブレが少なくなります。
確度の高い買取金額が事前に分かれば、今後の資金計画が立てやすくなります。
この記事の内容を確認して頂き、「コピー機の仕様と状態」、「コピー機が設置してある場所」の2点については、伝えられるように準備をしておきましょう。
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